Atelier Paris 11éme

パリのお菓子教室

チョコとラムレーズンのビュッシュ・ド・ノエル

クリスマスケーキといえば、日本だと丸いショートケーキなんかにとりあえずサンタが乗っかているなんていうのもありですが、ここフランスではビュッシュです。

Bûche=薪という意味でキリストの誕生の際に夜通し絶やさずに暖炉に備えた薪をイメージしている、なんていう神々しい一説もあります。

ですので、フランスのお菓子の教科書なんかには必ず、この薪の形をしたケーキが載っています。

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ただ、こういう形はちょっとずつ減ってきていて、今はカラフルなムースや、キラッキラのチョコのケーキのほうが人気です。それでも、必ず形は細長くて、日本のような丸い形は見たことがありません。

ちなみに、ビュッシュは早ければ9月から、遅くとも11月には作り始めて、ひたすら冷凍しておきます。なので中にフレッシュなフルーツなんて入っていませんし、端っこのほうが当たったりすると乾燥してパサパサだったり。でもなんとなく毎年食べないといけないような気がするし、食べればやっぱりおいしく思ってしまう摩訶不思議なケーキです。

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パネットーネ

12月に入り、パリはストライキの嵐で大変なこととなっております。本当に革命好きな野蛮なエネルギッシュな国民性には、開いた口がふさがりません。ぽっかーん。

そうはいっても、やってくるノエル。レッスンでは、まずはクリスマスのパン、パネットーネをご紹介

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クリスマスのパンというとシュトーレンが有名です。フランス東部のアルザスやドイツの名物ですが、ここパリではこちらパネットーネのほうがメジャー。本来はイタリアのパンですが、パリでも、パン屋さんケーキ屋さんを始めスーパーなんかでも売っているくらいの人気。いわゆるブリオッシュのような甘めの生地にドライフルーツがたっぷり入った、いかにも贅沢パンです。

それでも、アーモンドやマジパン、バターをたっぷり使ったシュトーレンよりも軽めでヘルシー、そして原価がかからないことも、売り手、買い手ともに愛される理由です。簡単に言えば、パン屋さんにとってはシュトーレンより儲かるのです。

ちなみに私がパリのパン屋で働いていた時、あまりにもおいしくて残業してまで作り方を教わろうと思ったら、『パネトーネ専用粉』なるものが出てきて混ぜるだけで終了でした。。。。

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レッスンではもちろん、ちゃんと手ごねで作りましたよー。

 

 

秋のキッシュ

キッシュって日本ではやたらこ洒落た食べ物らしいですが、フランスでは、ただの軽食。金欠時のお昼にパン屋さんで買うものです。

 

1個4~5€(500円くらい)なので、まあレストランに行くより安上がりな感じです。でもパン屋さんのキッシュはたいていほとんどが生地で、中身がうっす~い。

なので家で作るときは、とにかく分厚くて具沢山を作ります。

 

それぞれの季節の旬の食材を入れて、チーズもたっぷり入れて熱々をフーフーしながら食べます。

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こちらは秋のキノコと栗を入れたキッシュ。栗の甘みがなんともおいしい。。。

 

そうそう、キッシュってフランスではパティシエのお仕事でもあります。

お店で働いていたころに、『本日のキッシュ』っていうのがあったのですが、それはたいてい『本日までに使い切らないといけない材料で作ったキッシュ』。なので、私は『本日のおススメ』系は信用していません(笑)

ほんと、どんどんひねくれていく。。。

 

とはいえ、レッスンで皆様にお作りいただいたキッシュは、本当に『おススメ』ですので、ご安心を!

 

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水玉マロンムース

秋になると、必ずレッスンに登場するのが栗のお菓子。

実はモンブランをはじめ、栗のお菓子は缶詰のペースト等を使うので年中作れるのですが、なぜか秋になると『やらねば~』という気になります。

先月は、定番のモンブランを開催したので、今月はこちら。

水玉マロンムース

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水玉模様のビスキュイが異常にかわいいムースです。こちらの水玉を描いた生地は他に文字を書いたり、絵を描いたりなんかもできます。

『LOVE』とか『死ね』とか好きなようにメッセージを書いてください。でも、転写される際に裏文字になりますのでお気をつけて。愛も怒りもきちんと伝えましょう。

 

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で、こちらが皆様の作品。意外と真面目です!

 

 

パリでバスチー

日本じゃ第四のチーズケーキ  と言われている『バスクチーズケーキ』。

パリでは見たことも聞いたこともありません。フランス 人に見せたら確実に失敗したと思われるであろう、この焼き加減。これが美味しいと言うと、確実に爆笑されます。

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バスク地方は大好きなので何度か訪れましたが、こんなケーキ見たことない。で、よくよく調べたら、これスペインバスクの方でした。どうりで知らないはずです。

表面は、一瞬食べるのを躊躇する焼き色ですが、実際口に入れると、このほろ苦い焦げ目と中の柔らかい食感が、なんとも言えず美味。しかもオーブンに入れるまでの作成時間約5分。簡単すぎです 。さすが、スペイン。

レッスンではさすがに残り2時間55分お茶タイムはまずいので、おまけでガトーバスクをおつけしています。皆さま、バスチーの時よりかなりテンション低めで、どーでもよさそうにガトーバスクを作られます。写真はまた後日に。

今日も綺麗に焼き上がりました!

 

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はじめまして

はじめまして

 

パリ11区でお菓子教室を主宰しております。 

おいしいもの、かわいいもの、ふるいものが大好きです。 

パリのこと、お菓子のこと、お教室のこと。。。

 

そんな毎日を、少しずつ綴っていきます。

 

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主宰 石澤まいこ

 

兵庫県出身

京都女子大学家政学部食物栄養学科卒業後、地元の料理教室に勤務。

主にレシピ開発、新任講師に対する技術指導担当。
大阪市内の調理・製菓専門学校講師を6年務める。

同時に野菜ソムリエ協会と業務契約を交わし、調理・栄養系講座の登壇、テキスト執筆等にも従事。


資格
(成績優秀者表彰受賞)
LE CORDON BLEU パン・ディプロム取得 (成績優秀者表彰受賞)
パリのブーランジュリー“Le Grenier à Pain”にてスタージュ

エコール・ベルエ・コンセイユ パリ 製菓長期コース修了証取得
エコール・リッツ・エスコフィエ 製菓コース修了証取得

ロンドン PEGGY PORSCHEN® ACADEMY ディプロム取得
パリのパティスリー“Le Triomphe”他 数店舗に勤務

管理栄養士。調理師。衛生管理者。
フランス国家職業適性証CAP Pâtisserie。

メディア
枻出版 “パンの本”監修、コラム執筆
朝日新聞社 フランスパン取材
テレビ朝日おはよう朝日です”料理コーナー出演 ほか

現在、パリ在住。​お菓子・パン教室を定期的に開催

フランス人気テレビ番組『Chefclub』にて料理動画撮影に従事

 

フランスお菓子留学

フランス菓子集中講座

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パリのパティスリーで売っているような、伝統的なお菓子18種類を効率よく集中的に習得するコースです。フランスの国立製菓学校と同じカリキュラムでフランス菓子の基礎と製菓理論を日本語でわかりやすくご説明いたします。最終日には修了証を発行いたします。大好きなお菓子作りを趣味で終わらせたくない方におすすめのコースです。

カリキュラム

第1回  タルトブルタルー、タルトオポム、アマンディーヌ

第2回  タルトシトロン、タルトショコラ、タルトオフリュイ

第3回  エクレール、ルリジューズ、パリブレスト

第4回  シャルロット、フレジエ、ムースオショコラ

第5回  ブリオッシュ、パン・オ・レ、ショッソンオポム

第6回  マカロン、オペラ、ガトーウイークエンド​

 

受講料  130€ /1回  700€ /全6回 (2020.3.31まで)

     140€ /1回  750€ /全6回 (2020.4.1より)

スケジュール

第10期    1/31(金)、2/7(金)、 2/14(金)、2/28(金)、3/13(金)、3/20(金)、10時開始

第11期    3/26(木)9時、14時、3/27(金)9時、14時 3/28(土)10時、3/29(日)10時

お申込み、お問い合わせはこちらまで。