チョコとラムレーズンのビュッシュ・ド・ノエル
クリスマスケーキといえば、日本だと丸いショートケーキなんかにとりあえずサンタが乗っかているなんていうのもありですが、ここフランスではビュッシュです。
Bûche=薪という意味でキリストの誕生の際に夜通し絶やさずに暖炉に備えた薪をイメージしている、なんていう神々しい一説もあります。
ですので、フランスのお菓子の教科書なんかには必ず、この薪の形をしたケーキが載っています。
ただ、こういう形はちょっとずつ減ってきていて、今はカラフルなムースや、キラッキラのチョコのケーキのほうが人気です。それでも、必ず形は細長くて、日本のような丸い形は見たことがありません。
ちなみに、ビュッシュは早ければ9月から、遅くとも11月には作り始めて、ひたすら冷凍しておきます。なので中にフレッシュなフルーツなんて入っていませんし、端っこのほうが当たったりすると乾燥してパサパサだったり。でもなんとなく毎年食べないといけないような気がするし、食べればやっぱりおいしく思ってしまう摩訶不思議なケーキです。