パネットーネ
12月に入り、パリはストライキの嵐で大変なこととなっております。本当に革命好きな野蛮なエネルギッシュな国民性には、開いた口がふさがりません。ぽっかーん。
そうはいっても、やってくるノエル。レッスンでは、まずはクリスマスのパン、パネットーネをご紹介
クリスマスのパンというとシュトーレンが有名です。フランス東部のアルザスやドイツの名物ですが、ここパリではこちらパネットーネのほうがメジャー。本来はイタリアのパンですが、パリでも、パン屋さんケーキ屋さんを始めスーパーなんかでも売っているくらいの人気。いわゆるブリオッシュのような甘めの生地にドライフルーツがたっぷり入った、いかにも贅沢パンです。
それでも、アーモンドやマジパン、バターをたっぷり使ったシュトーレンよりも軽めでヘルシー、そして原価がかからないことも、売り手、買い手ともに愛される理由です。簡単に言えば、パン屋さんにとってはシュトーレンより儲かるのです。
ちなみに私がパリのパン屋で働いていた時、あまりにもおいしくて残業してまで作り方を教わろうと思ったら、『パネトーネ専用粉』なるものが出てきて混ぜるだけで終了でした。。。。
レッスンではもちろん、ちゃんと手ごねで作りましたよー。
秋のキッシュ
キッシュって日本ではやたらこ洒落た食べ物らしいですが、フランスでは、ただの軽食。金欠時のお昼にパン屋さんで買うものです。
1個4~5€(500円くらい)なので、まあレストランに行くより安上がりな感じです。でもパン屋さんのキッシュはたいていほとんどが生地で、中身がうっす~い。
なので家で作るときは、とにかく分厚くて具沢山を作ります。
それぞれの季節の旬の食材を入れて、チーズもたっぷり入れて熱々をフーフーしながら食べます。
こちらは秋のキノコと栗を入れたキッシュ。栗の甘みがなんともおいしい。。。
そうそう、キッシュってフランスではパティシエのお仕事でもあります。
お店で働いていたころに、『本日のキッシュ』っていうのがあったのですが、それはたいてい『本日までに使い切らないといけない材料で作ったキッシュ』。なので、私は『本日のおススメ』系は信用していません(笑)
ほんと、どんどんひねくれていく。。。
とはいえ、レッスンで皆様にお作りいただいたキッシュは、本当に『おススメ』ですので、ご安心を!
パリでバスチー
日本じゃ第四のチーズケーキ と言われている『バスクチーズケーキ』。
パリでは見たことも聞いたこともありません。フランス 人に見せたら確実に失敗したと思われるであろう、この焼き加減。これが美味しいと言うと、確実に爆笑されます。
バスク地方は大好きなので何度か訪れましたが、こんなケーキ見たことない。で、よくよく調べたら、これスペインバスクの方でした。どうりで知らないはずです。
表面は、一瞬食べるのを躊躇する焼き色ですが、実際口に入れると、このほろ苦い焦げ目と中の柔らかい食感が、なんとも言えず美味。しかもオーブンに入れるまでの作成時間約5分。簡単すぎです 。さすが、スペイン。
レッスンではさすがに残り2時間55分お茶タイムはまずいので、おまけでガトーバスクをおつけしています。皆さま、バスチーの時よりかなりテンション低めで、どーでもよさそうにガトーバスクを作られます。写真はまた後日に。
今日も綺麗に焼き上がりました!
はじめまして
はじめまして
パリ11区でお菓子教室を主宰しております。
おいしいもの、かわいいもの、ふるいものが大好きです。
パリのこと、お菓子のこと、お教室のこと。。。
そんな毎日を、少しずつ綴っていきます。
主宰 石澤まいこ
兵庫県出身
京都女子大学家政学部食物栄養学科卒業後、地元の料理教室に勤務。
主にレシピ開発、新任講師に対する技術指導担当。
大阪市内の調理・製菓専門学校講師を6年務める。
同時に野菜ソムリエ協会と業務契約を交わし、調理・栄養系講座の登壇、テキスト執筆等にも従事。
資格
(成績優秀者表彰受賞)
LE CORDON BLEU パン・ディプロム取得 (成績優秀者表彰受賞)
パリのブーランジュリー“Le Grenier à Pain”にてスタージュ
エコール・ベルエ・コンセイユ パリ 製菓長期コース修了証取得
エコール・リッツ・エスコフィエ 製菓コース修了証取得
ロンドン PEGGY PORSCHEN® ACADEMY ディプロム取得
パリのパティスリー“Le Triomphe”他 数店舗に勤務
管理栄養士。調理師。衛生管理者。
フランス国家職業適性証CAP Pâtisserie。
メディア
枻出版 “パンの本”監修、コラム執筆
朝日新聞社 フランスパン取材
テレビ朝日“おはよう朝日です”料理コーナー出演 ほか
現在、パリ在住。お菓子・パン教室を定期的に開催
フランス人気テレビ番組『Chefclub』にて料理動画撮影に従事
フランスお菓子留学
フランス菓子集中講座
パリのパティスリーで売っているような、伝統的なお菓子18種類を効率よく集中的に習得するコースです。フランスの国立製菓学校と同じカリキュラムでフランス菓子の基礎と製菓理論を日本語でわかりやすくご説明いたします。最終日には修了証を発行いたします。大好きなお菓子作りを趣味で終わらせたくない方におすすめのコースです。
第1回 タルトブルタルー、タルトオポム、アマンディーヌ
第2回 タルトシトロン、タルトショコラ、タルトオフリュイ
第4回 シャルロット、フレジエ、ムースオショコラ
第5回 ブリオッシュ、パン・オ・レ、ショッソンオポム
第6回 マカロン、オペラ、ガトーウイークエンド
受講料 130€ /1回 700€ /全6回 (2020.3.31まで)
140€ /1回 750€ /全6回 (2020.4.1より)
スケジュール
第10期 1/31(金)、2/7(金)、 2/14(金)、2/28(金)、3/13(金)、3/20(金)、10時開始
第11期 3/26(木)9時、14時、3/27(金)9時、14時 3/28(土)10時、3/29(日)10時
お申込み、お問い合わせはこちらまで。
アトリエに関しまして
アトリエパリ11区は、パリにあるお菓子、パンのお教室です。
3つのメニューの中からお好きなものをお選びいただき、ご都合の良い日程をお選びください。
毎月20日前後に次月のメニューの募集をさせていただきます。ご希望の方には事前にメールにてお知らせいたしますので、どうぞお気軽にお問合せくださいませ。
定員
各回2~4名(メニューにより定員が変わります。)女性の方限定です。
レッスン料
1回45~55ユーロ(材料費・お持ち帰り・TVA込)
開催時刻
午前の部 10:00~13:00 午後の部 15:00~18:00
持ち物
エプロン、トーション(ハンドタオル)、カメラ(動画撮影はご遠慮ください)パン・お菓子を持ち帰る袋、受講料、筆記用具
ご予約
ご希望日、ご希望のメニュー、お名前とご連絡先(メールアドレスおよびお電話番号)をこちらまでご連絡ください。
難易度について
★☆☆ 初心者でも無理なくお作りいただけるメニュー
★★☆ 一般的なメニュー
★★★ 工程の多い、少し複雑なメニュー
どのメニューも、経験者の方、初心者の方などどなたでもご受講いただけます。